ユーザー登録
ID・パスワードを忘れた方はこちら
ご利用について

MagPlus+


MagPlus+イメージ

MagPlus+

このコーナーはMagPlusや雑誌の編集を担当するメンバーによるブログ。誌面だけでは伝えきれない話題をお届けします。

2012.05.02

『調剤と情報』5月号の読みどころ from 編集部

薬剤師が副作用のゲートキーパーに


 薬には有効性を期待する一方で,副作用も少なからず生じてきます。しかし,副作用と一言でいっても,薬理作用からみて高頻度で発症してしまう軽微な副作用(コデインの便秘や抗ヒスタミン薬の口渇など)から,すぐに医療機関を受診する必要がある重篤な副作用まで幅広く存在しています。またこうした副作用と,何らかの別の病気の症状とを見極める必要もあります。
 そこで今月号では「副作用をトリアージする」と題し,服薬指導時の副作用に関する説明,医薬品使用後の患者の状況把握,さらには副作用を未然に防ぐため・再発防止のための方策,いざ副作用が起きてしまった場合の対処など,副作用のゲートキーパーとして必要なテーマを取り上げています。

副作用はどこまで伝える? 言葉の難しさ


 服薬指導の際,患者さんにどの程度まで副作用を伝えていますか? 先日の『調剤と情報』の編集会議でも「服薬指導時の副作用情報」の情報量について話題にあがりました。
 副作用はすべて伝えたほうがよいのでしょうか? 頻度が高く,重要な副作用だけ伝えればよいのでしょうか――難しい問題です。
 さて,副作用という情報の伝え方に悩んでいるのは薬剤師だけではありません。医師も診察の際に悩んでいることが,連載:ガイドラインを薬局店頭で活かす「パーキンソン病ガイドライン2011」のインタビューでわかります。患者さん個々に異なる症状に対し,薬物治療のリスクとベネフィットを天秤にかけながら,処方しているにもかかわらず,「患者さんが薬を飲んでくれないことがある」,その原因の一つが,薬剤師による服薬指導にあるというのです。どういうことでしょうか……?

多職種連携をより強く!

 多職種連携のツールが,もっと有意義に活用されるよう工夫し,運用に取り組む,地域医療連携パス,お薬手帳を紹介します。

レポート:脳卒中地域医療連携パスの薬剤シートを作成

 医療機関や介護・福祉事業所間の連携を推進するために作成された「千葉県共用脳卒中地域医療連携パス」は,患者や家族に向けた「診療計画」や,医療機関・施設間の患者情報を共有する「連携シート」などで構成されていたものの,薬剤に関する詳細な情報を共有できるようなシートがありませんでした。そこで新たに,薬剤師が,薬に関する情報を主体的に記入し,他職種と共有できるよう「薬剤シート」を作成し,連携パスの一環として運用を開始したという取り組みです。脳卒中に限らず,ほかの疾患における連携パスにも組み込めそうです。

レポート:医歯薬・行政協働で作成した「防災型お薬手帳」

 東日本大震災をきっかけに,お薬手帳の重要性が改めて認識されました。ボランティアとして参加した医師にとって,お薬手帳が患者の状態を客観的に判断できる唯一の材料となったとのこと。「お薬手帳」にどんな機能をもたせるべきか……,静岡県薬剤師会・医師会・歯科医師会,さらに静岡県薬事課の代表者が検討を重ねた「防災型お薬手帳」を紹介します。


 以上のほかにも,日本薬学会第132年会のレポートや特集・連載を試し読みできますので,ぜひご覧ください。(M)

会社案内
利用規約
お問い合わせ