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このコーナーはMagPlusや雑誌の編集を担当するメンバーによるブログ。誌面だけでは伝えきれない話題をお届けします。

2014.04.25

ドイツ薬剤師の「責任と覚悟」を参考に日独融合型の地域薬局づくりを目指す
日本コミュニティファーマシー協会設立

 地域住民に貢献する地域密着の薬局を目指す,一般社団法人日本コミュニティファーマシー協会が4月14日,都内で設立記者会見を開きました。同協会代表理事の吉岡ゆうこ氏は,「国民気質が日本人と近く,また医薬分業の歴史を綿々と守り続けている国」であるドイツの薬局を参考に,日本でも可能な機能を取り入れた「日独融合型薬局」を追求し,そこで求められる人材の育成やノウハウの伝授,取扱いアイテムの提供などを協会で行っていく考えを示しました。


●会見する吉岡ゆうこ代表理事(左)と篠原久仁子理事(右)

地域に根差し信頼される薬局へ

 吉岡氏は過去にドイツで200か所以上の薬局を視察した経験から,「1薬剤師1薬局(支店は3つまで)の開業制で,それぞれの薬局に異なる顔があることに気づいた」と述べ,ドイツの薬局が薬剤師ごとに独自性を持つことを紹介。さらに「地域に根差し住民から信頼されないとつぶれてしまう。薬剤師に責任と覚悟がなければ薬局を開けない」と述べ,これら独自性や責任・覚悟がこれからの日本の薬局・薬剤師の参考になると指摘しました。

ドイツを視察して,やってきたことが間違ってないと感じた

 同協会理事で,水戸市でフローラ薬局を開く篠原久仁子氏は,自らの薬局も地域密着を意識して在宅訪問を含めた24時間365日対応,ジェネリック医薬品の情報提供,血糖自己測定機器の相談販売などを含む糖尿病療養支援,医療機関とも連携した禁煙支援などに取り組んできたことを紹介。「薬局を始めた当時は調剤専門の薬局が主流だったが,ドイツの視察に行って自分がやってきたことが間違っていないと痛感した」と述べるとともに,今回の調剤報酬改定が同薬局にとってプラス改定になる見通しを示しながら,地域密着指向が今後の医療の方向性に合致していることを指摘しました。

5月25日にフォーラムを開催

 同協会は今後,主旨に賛同する会員を募るとともに,「日独融合型薬局」を指向する薬局へのコンサルティング,薬剤師向け研修,ドイツ視察などを行っていく予定です。また,5月25日(日)には同協会主催の「コミュニティファーマシーフォーラム」を都内で開催。さらに6月には「ドイツ薬学視察旅行」も企画しています。
(MK)


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